春の陽気と真冬の凍える寒さが交互にやってきた3月下旬、
子供の春休みを利用して家族で1週間旅行に行ってきました。
主な行先は
中国地方スタートの岐阜(関ケ原)→福井(勝山)→奈良(奈良公園)→兵庫(姫路城)→自宅というルートで、
そこそこ凄い移動距離となりました。
ちなみに全て自家用車で行ってます。

12年目の軽自動車で行っているので、何事もなく帰ってこれて
ひと安心です!
勝山の恐竜博物館や化石発掘体験が子供、奈良と姫路が私と夫、そして関ケ原が私たっての希望でした。
せっかくたくさんの観光地に行ったので、様々な行先の率直なレビューをしていきます。
何か少しでもどなたかの役に立てれば嬉しいです。
今回は関ケ原の戦いで有名な、岐阜県関ケ原にある「関ケ原ウオーランド」についての感想です。
https://www.sekigahara1600.com/spot/warland.html
珍スポットを超えた、合戦テーマパーク!?
関ケ原合戦当時の戦場を再現したというテーマパーク。
約1万坪という広大な敷地内に、カラフルな等身大コンクリート製の武者像が計207体も
展示されています。当時の戦況が伝わってくるような迫力満点の石像たちは今にも動き出しそうなリアリティを持っていて、戦国ファンはもちろん、一般客の方まで楽しめるはずです。
かつての戦場に立ったような雰囲気を味わいながら、歴史を学び、武将たちを想い偲んでみてはいかがでしょう。
事前に調べてみた
関ケ原に行くにあたり事前に周辺スポットをしっかり調べると、様々な口コミがありました。








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賛否両論色々な口コミがありましたが、「B級スポット」と認識して行けば期待外れにはならないだろうし、
どんなものかどうしても実際に見てみたかったので予定に組み込みました。
ちなみに営業時間と入館料は冬季とそれ以外で違うので、行かれる方は要チェックです。
実際に行ってみた


開館直後に着いたので一番乗りでした。
平均してどのくらいの人数が来られるのかはわかりませんが、人が多すぎて展示物が見られない!という事態にはおそらくならないかと思います。


敷地に入ってすぐに、なぜか輪投げがありました。シンプルですが面白く、熱中して意外に時間が経ってしまいます。


正しい順路らしきものはなく、自由に見て回れます。




戦場の説明についての立て看板が随所にあり、武将の動きや様子の理解がより深まります。
字体にも味があり、一つ一つ丹念に楽しめました。


人形は等身大とのことなのですが、想像よりもかなり大きく威圧感があります。
2mくらいはあったかもしれません。B級という口コミが多かったのですがそんなことはなく、異様な迫力を感じて何度もゾワッとしました。
少なくとも夜に一人では絶対に行きたくないです。
何か怨念が籠っていそうだったり、動き出しそうだったり、結構恐怖を感じます。
あまり小さいとこの威圧感、畏怖は出なかったと思うので、見事だと思いました。


表情は一人一人違い、味があり面白いです。自分の周りの似た人が見つかるかもしれません。


リアルな恐ろしい様子の人形も。
事前調べで写真を見ていたのでまだマシでしたが、何も知らない状態で見たらかなり怖かったと思います。
死体について詳しくないのでわかりませんが、実際の人間の首は切断後こんな穏やかな表情をしていたのでしょうか。恨み、苦悶の表情でなかったらよいですが、そんな方ばかりではなかったんだろうな、と悲しかったです。
小2の子供はあまり何も感じなかったのかさして怖がらず見ていましたが、小さいお子さんだと要注意かもしれません。


後ほど気付きましたが、裏側にも首があり計4体おりました。こんな風に結んで運んでいたんだな…と勉強になります。
ちなみに、不謹慎ですがこの首とSNOWで顔交換写真を撮ったりと結構遊びました。戦のもの悲しさを感じながらも、一緒にポーズをとったりと結構楽しめます。
口コミにも合った通り、人形は塗装の剥げ、刀のさびなど劣化もあり。
それはそれで味があって悪いばかりでもありません。




ただ手が完全に錆びきった?固まって凄いことになっており、ここまでくるとさすがに補修してあげて!と思いました。


東軍大将 徳川家康ももちろんいます。敵軍の武将の首が本物かどうかを検品ならぬ検首している様子でした。そんな作業があることを初めて知り勉強になりました。
ここでは馴れ馴れしく家康さんと肩を組んだ写真をパチリ。


西軍大将 石田三成さん。後ほどこの笹尾山にも行ってみて、ここがさっきの陣地か…と感慨深かったです。


当然ですが敗走軍にもたくさんの武将がいて、壮絶な最期を遂げたことが悲しいです。
今と時代も常識も全く違うことはよくわかりますが、本当に辛く悲しいことがたくさんあったんだなあと
見ている間ずっと物悲しかったです。










広い敷地では、入り乱れての合戦の様子がすごく上手に再現されているなと思いました。
全然歴史に詳しくないので本当にこんな様子だったのかはわからないのですが、それでも実際に敵味方が入り乱れて、至る所で殺し合いが本当に行われたんだろうな、とすごくリアルに感じて恐怖と物悲しさでいっぱいになりました。
夫と子供はとくにそんな様子ではありませんでしたが…実際に自分の目で見ることができて、すごくよかったです。
B級といえばそうなのかもしれませんが、間違いなく関ケ原合戦の理解が深まりました。




草木ボーボーの箇所もありましたが、それはそれで合戦上のリアルさが感じられて良き。
まさか戦場が全てグラウンドみたいに整備されていたなんてことはないでしょうから。


西軍 石田三成さんの良き理解者 大谷良継さん。
この時点では全然知識がなく、「切腹したのかー」くらいの感想しかありませんでしたが、後ほど切腹に至った経緯を勉強した後見るともの悲しさもひとしおです。限った話ではないけど、本当に無念だったろうなあ…。


なぜかこの馬だけ下側がファンタジック。鬼〇の刃感あります。


喪黒さん感溢れる武将。




個人的に一番えぐかったシーンです。大量の返り血と、必死の形相が辛すぎて声まで聞こえてきそうで、
旅行後しばらくたっても心にこびりついています。
こんな場面がいくらでも、どこでもあったんだと思うと本当にしんどいです。
本当に戦なんてひとつも起こらないでほしいです。
体験する順番は?
今回私たちは中国地方を出発し、岐阜に入っていの一番に関ケ原ウオーランドに向かいました。
本当は先に「岐阜関ケ原古戦場記念館」に行き、関ケ原合戦についてしっかり学んでからウオーランドに行く予定だったのですが、生憎午後からの天気が雨の予報だったため、先に屋外のウオーランドに行きました。
関ケ原ウオーランド→岐阜関ケ原古戦場記念館→昼食→
関ヶ原古戦場 石田三成陣地(雨が降ってくる)→再度 岐阜関ケ原古戦場記念館
という流れだったのですが、
私のような関ケ原合戦や歴史に興味はあるけど詳しくない!という方は、
しっかりと記念館で合戦の概要を学ぶ→実際に古戦地や陣地を見に行く→ウオーランドを見に行く
というルートの方がより楽しめます!
全然知識のない状態でウオーランドに行っても前述したように楽しめますが、概要をしっかり知ってから行くと



あーここにさっき学んだようにこの武将がいたんだな…
確かに陣形が学んだとおりだ



この陣地さっき実際に見た箇所だ!
と感慨深さも一押しだったと思います。
実際に後で撮った写真を見返してみて、面白さ倍増でした。
心残り
施設内では関ケ原の戦いについての説明のテープがエンドレスで流れており、
これが結構うるさいという口コミも見かけましたが、聞いてみると結構面白く
なんとかフルで録音したいと思い、夫と子供には輪投げをしていてもらい
スピーカーの真下で10分以上ビデオ録画をしました。
しかしこれが終わりまでが想像以上に長く、小早川秀秋が裏切る佳境に入ったところで
シアター予約の時間が迫ったため、泣く泣くストップ。
結局フルで録音できていないのでいつかまたリベンジしたいです。
ウオーランドさん、内容をYoutubeで配信してくれないかなあ…。
また今回は時間の関係で全然見られなかったのですが、
ちょっとした資料館や館長さんの名物解説なんかもあるようです。見たかった!!時間が足りない!!
実際に行ってみての率直な感想
実際に行ってみて、B級スポット大好きな私は面白く感じるだろうとは思っていましたが、
想像以上の面白さでした。
この施設の後に岐阜関ケ原古戦場記念館のシアター予約をしていたため所要時間を1時間としていたのですが、全然時間は足りずもう1時間経った!?と大慌て。
もっともっとじっくりと見たかったです。
実際の戦場地の広さではないのでしょうが、両軍の陣地や戦地を上手く配置しており、
じっくり見ると狭くてすぐ見終わるという感じは全くないです。
面白スポットでもありますが、それ以上にしっかりと戦の怖さ、悲しさを感じました。
子供も夫も意外にも面白かったと言ってくれました。
歴史に全く興味がない人は面白武将探し、一緒に写真を撮る、顔交換などの楽しみ方で、
歴史が好きなら忠実の場面に思いを馳せる、自分も武将に交じってなりきるなど
いろんな楽しみ方ができそうです。
但しやはり万人が楽しめる施設とは言えないと思うので、本当にじっくり楽しみたければ
一人で見に行くことをおすすめします。
個人的には120点満点の施設です、いつかまた必ず見に行きたい施設です。
皆さんも関ケ原に行かれた時はぜひ行ってみてください。
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