目次
はじめに
資産形成において、節約は基本中の基本です。多くの人々は、収入を増やすことに焦点を当てがちですが、実際には支出を抑えることが長期的な財務安定への鍵となります。よく例えられるのが、穴の空いたバケツにいくら水を入れても水は貯まらないということです。貯まらないどころか、穴が広がりバケツが壊れてしまった家庭も最近では多いのではないかと思います。
私は平均より能力の低い公務員でしたが、節約だけで言えば他の人に負けない自信があるほどでした。もともとの性格や才能もあると思いますが、稼ぐのが苦手な人でも節約と投資をすれば今よりも安心した生活や、選択肢が広がると思います。今回はその重要性と具体的な方法について詳しく説明します。
節約の重要性
- 財務の健全性の向上
当たり前ですが、節約することで、毎月の支出を収入以内に抑えることができます。現在借金がある方はまず簡単な式を覚えましょう。
収入ー支出>0であればお金は貯まり続けます。当たり前だと大体の人が笑うのですが、できていない人が多いからこそ、お金を貯められていない人が多いのです。借金は複利を敵に回すことです。アインシュタインも「複利は宇宙で最も強力な力である。」と言っています。アインシュタインのように賢くなくても、宇宙で最も強力な力を味方にするか敵にするかは収入以上の支出をしないという単純な式さえ守れれば達成できます。 - 予期せぬ支出への備え
節約によって貯金を増やすことで、緊急事態や予期せぬ支出に備えることができます。全く貯金のない人は3〜6ヶ月分をまずは貯めましょう。これにより、経済的なストレスを軽減し、安心感を持って生活することができます。
貯金がない人ほど、お金が入ると衝動買いをする傾向があります。まさに穴の空いたバケツ状態です。お金が少し貯まってくると、いつでも買えるという余裕とお金を貯めるまでの期間でのトレーニングにより「いつでも買おうと思えば買える」という余裕から、買わなくても満足できるようになっていきます。するとさらにお金が貯まり、お金がどんどん貯まっていきます。 - 将来の目標達成
さらに貯蓄が増えたら、生活防衛費を除き、少額ずつ投資を始めるのも良いと思います。貯金0または借金をしている状態では、達成するのがとても困難と思える長期的な目標(例えば、家の購入、教育費の貯蓄、引退後の生活費など)でも節約習慣と複利の力を利用すれば実現可能なものとなってきます。
節約の具体的な方法
よくやっている方の節約方法は、予算を立てて、お風呂は何L、冷房は何度まで、安いスーパーで買い貯めとかありますが、自分に向いていないストレス大で効果小になる節約はやめましょう。そのストレスでご褒美という名の衝動買いをしては全く意味がありません。
まずはストレスのかかりにくいことからはじめましょう。
おすすめは
- 固定費を見直す
固定費の(スマホ代、保険料、インターネット代、電気会社、車、家賃など)を見直し、不要なサービスや商品を削減することが重要です。最近ではサブスクリプションもあるので、使う頻度の少ないものは即座に解約しましょう。これはやる時はめんどくさいのですが、毎月毎月かかっているものなので、一回の作業で効果が大きいので全体で見るとストレス小効果大です。 - 必需品以外の買い物は最低一週間寝かせる
衝動買いを避けるために、食材や消耗品以外の買い物は最低一週間寝かせましょう。
一週間経って熱が冷めるようなものは、ただの衝動買いです。買った後に後悔するので買わない方が幸せです。
もっとレベルアップすると下記のようなものもあります。
- テレビ・SNSを見る頻度を減らす
テレビ・SNSは広告収入で稼いでいます。
つまり、サービス・商品を欲しいと思わせる罠がたくさん詰まっています。なぜ、お金を大量にかけてまでそうするかというと本来いらないものを欲しいと思わせるためです。陰謀論みたいに思うかもしれませんが、CMはもちろんですが、ドラマで出てくるキラキラした生活とか、美男美女やタレントの着る服・ネガティブニュース・細部に渡っていらないものを買わせる工夫が入っています。 - 18歳未満禁止のモノ・場所には近づかない
酒・タバコ・ギャンブル・風営法で規制される場所(キャバクラ・ホスト・ギャンブル・風俗など)は資本主義でも規制されるようなものです。依存性が高く、大量にお金がかかり、ハマると人生が簡単に壊れてしまうものだと思ってください。これがないと生きていけないという方は過剰なストレスが原因であるか依存症になってしまっている状態です。通常であれば楽しめることは他にもたくさんあります。
まとめ
天才以外にとっては、資産形成において節約は最も基本となり再現性の高い手段です。
私のようなちょっとポンコツな人間でも、無駄を省くことによって財務の健全性を保ち、資産で言えば全体の上位10%になることができます。とりあえず、今日一つ固定費の見直しができれば、将来の小金持ちにぐんと近づくことができます。
誰でもできる小さな節約の習慣をやって、より安定した経済的未来を目指しましょう。
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