こんにちは、コケコです。
先月、右下側の親知らずを歯医者で抜歯してきましたので、体験談です。
とにかく抜歯が怖くて怖くて、よせばいいのにネットで体験談などを
読み漁る→怖くてガクブルの連続でした(涙)
私の抜歯体験
3本の抜歯体験
私には親知らずが4本存在していて、25歳~34歳までの間で上下・右下側の親知らずを既に抜歯していました。
①10年前(25歳ごろ?)右上
初めての抜歯に恐怖でいっぱいだったが、麻酔自体も痛くなく、処置は30分以内に完了。
抜歯後は痛み止めを常に飲んだせいもあって、ほぼ痛みは感じず
②9~10年前? 左上
→1本目の約半年後くらいに抜歯。1本目と同じく、特に大きな問題や痛みなく終了
③7年前(27歳ごろ?)右下
既に、レントゲンにて、下の歯は左右どちらも埋没型(歯茎に完全に埋まっている)であると判明していたが
右下の歯が少しずつ歯茎を突き破って生えてきて、痛むようになったため仕方なく抜歯。
下の抜歯は相当痛むとの情報を見聞きしていたのと、上の歯とは全く違う処置音の恐怖で処置中半失神状態。
生え方自体には大きな問題はなく、40分程度で処置は終了?
痛み止めを常に飲み、違和感は続いたが痛み自体はさほど感じず
という抜歯経験をしてきたため、今回は人生で最後の親知らず抜歯でした。
ここから残った親知らずに関しては、
- 右下を抜歯した直後に妊娠し、しばらく抜歯が不可能になった
(→私が不可能と思っていただけで、本当は安定期に入るなど条件によりますが不可能ではないようです。
但し炎症が起きやすかったり、投薬もありますので避けたほうが無難のようです) - 妊娠出産後には埋まっていた歯が生えてきたり、体調の悪いとき痛むことが年2~3ペースであったが、
子育てに必死で歯医者どころではなかった
という理由で、7年もの間完全放置していました。
しかし、2024年4月に入り、残った親知らずの埋まる左下の歯肉がズキズキ痛みだしました。
これまでも風邪気味の時など年に3~4回痛みつつも、長くても5日程度で疼痛は治まっていました。
しかし、今回の痛みは1週間も長引き、今後も同じような痛みが何度も来る予感がしたので、
「ついに親知らずが生えだしたのかも…その時が来てしまったか…」
と覚悟を決めて、3回抜歯した歯医者さんに予約を入れました。
親知らず抜歯は、傷の治り具合を考えると少しでも若いうちがいい
ということは調べていたので、抜歯を決めてからの予約は
早かったです。
抜歯前の受診
予約の電話をしてから約3日後に最初の受診。
ちなみにこの時には疼痛は治まっていましたが、聞いてみると
「親知らずが生えている以上、何度も痛みが不定期に続きます」とのことだったため、やはり抜くことに決めました。
前回のレントゲンが7年以上前のものだったため、再度レントゲン撮影し現状を確認。
当たり前ですが以前の3本抜歯したところは綺麗に新しい歯肉でふさがれていました!
「今回はちょっとだけだけど歯の先も出てきてるし、まあまあ真っすぐ生えているからそこまで難しくないよ~」
と言っていただき、少し安堵しました。
(後に、残念ながらこの見立ては外れることになりました…涙)
この時はレントゲン撮影と、少し歯茎のお掃除をしてもらい終了。
痛みも引いていたので、特に薬も貰いませんでした。
いよいよ抜歯の予約を取ったのですが、
を説明されました。
通常の治療よりも自分も先生も時間を拘束されるので、今から抜歯をする方は迷惑のかからないよう
時間に余裕をもって予約することをおすすめします。
私は2週間後の平日午前中に予約を取ることができました。
抜歯当日:①麻酔
抜歯当日ですが、特に準備することはありません。
ただ、しばらく食事をうまく食べられないだろうとわかっていたため、朝ご飯はしっかりと食べていきました。
ちなみに、処置場所は手術室とか別室とかではなく、至って通常の治療時と変わりのない部屋です。
特別な器具とか機械とかもありませんでした。(処置が始まるまでは。)
まず初めに麻酔を打ってもらい、その麻酔が効くまでのおよそ30分間ほど、口内のお掃除をしてもらいます。
抜歯時間というのはこの麻酔が効くまでの時間も含めているので、簡単な歯であれば
麻酔時20分+歯を抜く時間10分 なんて方もいらっしゃると思います。
で、いよいよ麻酔処置が始まったのですが、
それでは麻酔を打ちますが、今回下の歯でほとんど埋もれているので、
ちょっと特殊な麻酔3本打ちますね。
麻酔というのは歯肉開いた後から追加で打っても効きにくいので、
最初にたっぷり打っときます~。
(メチャデカ注射器)
え゛!!!3本!?!?
それってやっぱり痛いんですよね…(失神寸前)
そうですねーこれが今回で一番痛いです、ではいきますよー
(ほんとにめちゃくちゃ痛い!普通に針が口に刺さっている痛み!!)
確か前回の処置では最初に塗る麻酔?をしてくれた覚えがあったのですが、
今回はデカ太注射器をぶっさり歯肉に3本打たれました。
ただ処置中に麻酔が切れて痛むなんてことは絶対に絶対に嫌だったので、最初にタップリ打っていただいて
本当に安心でした。
抜歯当日:②口内掃除
麻酔が効くまでの時間、抜歯周辺の汚れを掃除をしてもらいます。
麻酔が効いて痛みがないので歯石掃除がしっかりできるし、汚れがあると抜歯後に炎症を起こしてしまうので
この時にしっかりと掃除してもらいます。
処置が始まるのが怖すぎて、「この掃除の時間がずっと続けばいい…」などと考えていました。
約30分間、しっかりと麻酔が効くまで時間を掛けます。
この時間は処置の難しさ、麻酔の本数などによって変わってくると思います。
そしていよいよ30分後、院長先生が登場し恐怖の時間が始まりました。
抜歯当日:③抜歯
先生が何かの器具(おそらく痛いやつ)で歯肉をツンツンし、痛みのないことを確認していよいよ処置開始です。
私の歯は9割がた歯肉に埋まっている状態だったので、
歯肉を切開→なにか凄い器具である程度歯を割る→少しずつペンチのような器具で抜く、という流れでした。
麻酔がしっかりと効いていたのでどの工程でも痛みはありませんでしたが、
もしこの瞬間に麻酔が切れたら…という思いと、歯を割る際の機械音の大きさ、
そしてペンチでぐいぐいと歯を筆耕抜いている間隔はあるので恐怖で半失神状態でした。
ですが何度も言うとおり、麻酔がしっかり効いていれば処置中痛みはありません。
ずっと口を大きく開けている疲れがあるくらいでした。
ちなみに、稀にですが麻酔が効きずらい、効かないという方もいるようなので、万が一痛みを感じたら我慢せず
先生に知らせてください。
我慢出来たら相当凄いとは思いますが…。
レントゲンでは歯の根っこは割と真っすぐ生えているように見えたため
予定ではすぐに抜歯は終わるはずだったのですが、
2回ほど割る→引っ張る→抜けないのでさらに割るという工程を繰り返したあたりから雲行きが怪しくなってきました。
おかしいなあ、根元がどうやっても抜けない…
途中から分かったのですが、なんとレントゲンに映らなかった歯の根元がS字フックのように曲がっており、
あごの骨に引っかかってスムーズに抜けなかったのです。
4~5回ほど割る抜くを繰り返しても最後の根元が抜けず、先生と歯科衛生士さんたちが本当に頑張ってくれました。
おそらく顎の骨に歯がくっついているということで、最終的にはついに顎の骨まで少々削ることになり、私はというと既に汗びっしょりで恐怖で8割がた気絶してました。
結局、予定時間の30分を大幅に超え、抜歯だけで約1時間かかりましたがなんとか根元まで綺麗に抜いてもらいました。
割る→引っ張る→さらに割るという工程を5~6回は繰り返したと思います。
最後に歯肉を縫って終了でした。
縫う作業も恐怖でしたが、もちろん麻酔が効いているので痛くありません。
抜いてもらった歯を見せてもらいましたが、何度も割っているので5分割くらいになっていました。
根元が確かに曲がっており難易度の高い歯でした。
先生によると
痛み止めをたくさん処方してもらい、
前回は顎の骨までは削らずに抜けたため、未知なる痛みに慄きながらなんとか帰宅。
この時は見た目にはそんなに変わりはなく、普通に自転車で帰宅できました。
帰宅後はまだ麻酔が効いていましたが、即痛み止めを1錠飲んでおきました。
痛み止めは、痛みが出始めてから飲んでも利きが遅いので、痛んでいないうちから飲むほうがいいです。
抜歯当日:④麻酔が切れる
処置から3~4時間経過した夕方ごろから、注射麻酔が切れ始め徐々に痛みが強くなってきました。
痛んでいないうちから飲んだのに、何もしていなくても「ズキズキ」という痛みが強くなり、
喋ったり食べたりするために口を動かすと強い痛みを感じるようになりました。
刺すような痛みというよりは、鈍い痛みをドラで叩きまくって強化したような感じです。
そんな非常事態にもかかわらず、この日娘と「金魚を買いに行く」という約束をしてしまっていたため
ホームセンターを車で2件はしごして、金魚飼育初日の作業を行いてんやわんやでした。
可能な限り、抜歯後は予定を入れずに安静にすることをおすすめします。
(金魚飼育については、別途記事を上げていきます。)
薬を飲んでも痛みは全然引きませんでしたが、その日の夕食は頂いたウナギご飯で柔らかいものだったのと、
体力を使ったためかお腹は結構空いていたので口を小さく開けて食べることで完食しました。
痛み止めは、飲んだ後の追加服用は6時間は開けてからとの注意がありました。
しかし、かなり痛みが強くなってきたため4~5時間しか空いていませんでしたが夕食後にすぐ服用。
夜になって、夫から「顔が腫れてる」と言われ鏡を見てみましたが、
確かに言われてみれば右だけ腫れてるかも…?
でも左も晴れてない?太っただけじゃない??
自分の顔の事をいまいち覚えておらず、自分的にはなんか腫れてるような気もするくらいの認識でした。
何をしてもしてなくても痛むので子供の世話をなるべく夫に任せ就寝。
布団や枕に左顎が当たるだけで激痛なので、反対を向いた横向きか仰向けの体制で寝ました。
また、寝相の悪い子供に顔だけはけられて当たらないようにしました。
覚悟はしていたのですが、痛み止めの切れた夜中に痛みで目が覚め、たまらず買い置きのゼリーと一緒に
薬を服用。
その後も痛みでなかなか寝付けずしんどかったです。
抜歯2日目:腫れと痛みのピーク
抜歯翌日、夫に顔がすごい腫れてる!!!と言われ鏡を見てみると、本当にこぶとり爺さんのように左頬が
腫れあがっていました。
鈍い私でもさすがにこれは腫れてる、とわかるほどで、人間の体ってこんなに腫れるんだ…としみじみ思いました。
この時の腫れの写真を記録したいと思いつつも、痛みで気力すら出ず断念。
痛みは常に関じている状態で、少しでも喋ったり食べたりすると物凄い痛みが走るので、
とにかく何もしたくない状態でした。
また、痛むのは口だけだから家事やパソコン作業をしようと思うのですが、やはり体が疲れているのか、気力が出ないのかとにかくしんどく、ずっと横になっていました。
ちなみに、抜歯後に傷口を覆う血液(血餅)が取れてしまい、骨がむき出しになることで非常に痛む
「ドライソケット」という現象があることは知っており、
怖いので前回のまでの抜歯では1週間ほど絶対に傷口を舌で触ったり歯ブラシで触ったり傷口側で食事したりは
しなかったですが、今回の抜歯ではそもそも口を開けたり舌を動かすことすら痛みで不可能でした。
もちろんドライソケットにはならなかったので、その点だけは良かったです。
抜歯翌日に傷口の経過と消毒のため歯医者に行くことになっていたので、なんとか通院。
私の顔を見るなり
腫れたねー痛むでしょ?
傷口に問題はないけど、たぶん1週間くらい痛みと腫れは続きます。
痛み止めは多めに出しておきますね!
とのお言葉をもらい、痛み止めと抗生剤を約10日分もらって終了。
消毒自体はものの5分で終了しました。
抗生物質は抜歯当日にも1週間もらっていたのですが、腫れがかなり出たので
追加でさらに3日分飲むように言われました。
2日目は痛み止めは6時間間隔では間に合わず、なんとか4時間くらいは耐えてバカバカ飲み、
「腫れと痛みのピークは抜歯当日~2日目」という記事を見ては早く明日になってくれ…と祈ることくらいしか
できませんでした。食欲もわかず、少しだけゼリーを食べるのみ。
痛みと腫れとだるさが本当にしんどかったです。
抜歯3日目:腫れも痛みも変わらない
3日目も、痛みと腫れはあまり変わりなく続きました。
こんなに痛み止めばかり飲んでたら先に胃がやられるんじゃないか?というくらい痛み止めはぎりぎりまで飲み続けました。
本当は胃薬も服用したほうが良いのですが、とにかく口を開きたくなかったのでそれすら面倒で一度も飲みませんでした。
ですが、痛み止めは結構強い薬なのできちんと胃薬も飲んだほうがいいです。
胃はわりと強めな私ですが、5日目くらいでさすがに胃の痛みも感じ始めました。
さすがに何もできず横になっているしかなかった2日目よりは元気ができてきていましたが、
ピークが2日目までとは一体…と感じるくらい、痛みも腫れも相変わらずで、食事をとる気にもなれませんでした。
歯を抜くって物凄い一大事で、健康って本当にありがたいなあと改めて感じました。
抜歯後4~6日後:①少しずつ腫れは引いたが、痛みが続いた
4日目になると、日ごとに少しずつですが痛みと腫れが引いてきました。
しかし、前回までの抜歯では4日目にもなるとほとんど痛み止めは服用しなかったと思うのですが
今回は全く無理で、飲んでいないと無視できない痛みが続くので6時間ごとに服用していました。
服用されたロキソニンも今までは毎回余らせていましたが、結局今回は15錠ぐらいを6日間で完全に飲み切りました。
食事は4日目くらいから少しずつ取り始めましたが、固いものを食べるのは無理でうどんやスープなどの
柔らかいものを反対側で噛んでチビチビ食べていました。
また、引いてきたとはいっても喋るたびに痛むので、なるべく口を開かないようにしていました。
5日目くらいになると、だいぶ痛みも引き反対側でほぼ普通の食事を取れるようになり、痛み止めを飲んでいれば
口を動かしても違和感くらいまでは落ち着きました。
抜歯後4~6日後:②口の中の違和感(食べかす詰まり)
痛みと腫れが続きながらもだんだんと元の食事がとれるようになってきたのですが、
新たな問題が発生してきました。
抜糸したところに何かパンパンに物が入って膿んでいるような感触と、
ドブのような悪臭を感じ始めたのです。
まだ歯ブラシが当たると強い痛みを感じるので患部周辺の歯磨きはろくにできていなかったのですが、
「何か食べたものがつまっているんじゃないか?」と思いおそるおそる歯ブラシを当ててみたり、
つまようじと糸ようじで穴をほじくったりしてみたのですが全然取れません。
調べてみると同じように歯ブラシ等で掃除しても食べかすが全然取れないという方がたくさんおり、
何かいい手はないかAmazonで検索してみたところ評判の良い商品を見つけました。
正直本来の用途はよくわかっていないのですが、水を注入して勢いよく押すと結構な圧力で出てきます。
先端が曲がっているのでちょうど穴にセットしやすく、圧力をある程度変えることができるのでカスを流してくれます。
これで本当に食べかすが取れるのかかなり半信半疑でしたが、
500円程度とお安く、レビューが絶賛の嵐だったのですぐに購入。
この頃には口内にかなりの不快感を感じていたので、届いてすぐに使ってみました。
穴から少し離して先端をセットして、まずはゆっくりと水を放出。
かなり優しくやったつもりでしたがちょっと痛みがありました。
すると、写真を載せたいくらいの汚い食べかすが想像以上に出てきてくれました。
明らかに穴の大きさおかしいだろ!!っていうくらい、ご飯粒やら野菜やら肉やらがボロボロ出てきます。
反対側でしか噛んでいないはずなのにこんなに出てくるってことは、食事にすごく奥歯使ってるんだなあ…
と実感しました。
抜歯後7日目:抜糸
1週間目に傷口の抜歯のため通院。
傷口の治りも順調で、抜歯自体も僅かな痛みはありましたが5分程度で終了。
ここから口内の掃除をしていく…とのことでしたが、
・掃除でも毎回3000円程度の治療費がかかること
・この医院の歯科衛生士さんの歯石取りが非常に痛くしんどい
という理由で、この先はいつものかかりつけでいいか…と思い通院はストップしています。
抜歯後2か月後:現在の様子
そんなこんなで、4月下旬に抜歯をしてからあっという間に2か月経過しました。
顔の腫れや痛みなどは全くなく、食事も何も問題なくできます。
歯磨き等も問題なくできますし、特別なことといえば
まだ穴は開いている状態なので1日1回スポイトで掃除するくらいです。
抜歯してみての感想と対策
抜いてみた感想としては、色々な体験談にもある通り
下側+埋没している歯の場合、抜歯後は確実に痛むと思います。
よく痛みのピークは当日~3日目ごろまでと言われましたが、私の場合痛みは1週間ほどは続き
想像以上の痛みと辛さでした。
ですので対策として
・抜歯前日までに風邪をひかないようにする
・前日はたっぷり睡眠をとる
・歯磨きやフロスをしっかりして口内を清潔にする
・可能であれば抜歯2~3日は仕事などのお休みをとる
・ゼリー、うどんなど食べやすいものを予め準備しておく
・なるべく喋らない(口を開けない)ことが許されるよう、周囲の人にお願いしておく
・念のため、ロキソニンなど痛み止めを準備しておく
・本当に痛みが強く何もできないので、抜歯当日+2日目は何もしない!
などをできる範囲でしておくことをおすすめします。
想像以上に強い痛みで本当にしんどかったですが、
旅行中など休めないときに疼きと痛みが襲ってくることを考えると
・埋もれた親知らずが生えてきたときの疼き、痛みの恐怖がなくなった
・親知らずに接している奥歯の虫歯リスクが少なくなった
・傷の治りは年を取ればとるほど遅くなるので、1日でも早く抜歯してよかった
メリットはたくさんありすべての親知らずを抜歯して本当に良かったです。
ものすごくビビリで痛みの弱い私でもなんとかなりました。
これから抜歯する方の健闘を祈ります!
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