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私が公務員を辞めた理由

こんにちは!寝坊主です。

今日は、私が公務員を辞める決断をした理由についてお話ししたいと思います。公務員という職業は安定していると言われますが、それでも辞めることを決めた背景には様々な思いがありました。

目次

公務員を選んだ理由

辞める理由の前に選んだ理由について説明します。私は理系の大学院で進路を考えた際に、長時間の研究で疲れていたのもあって、「こんなハードワークを一生するのは無理だな」と悟りました。だけど、起業する能力なんて何もないし、それならなんとしても定時帰りできそうなところに就職したいと思って、公務員になることを選びました。
その理由はとても浅はかなものですが、安定した収入、福利厚生、定時帰りって最高だ。そしてついでに社会に貢献できるなんて、他にはないんじゃないかと学生の時に思っていました。

現実

公務員として働き始めてから、次第に現実と理想のギャップに気づき始めました。

  • 長時間労働: 公務員の仕事は部署と担当職によって労働時間が大きく異なります。ほぼ全員が激務な部署もありますし、部署自体の仕事量が多いわけではないけど、働かないおじさんの割合が多すぎて一割くらいのメンバーだけ激務みたいなことも当たり前にある環境で、「働かないおじさんの高い給料のために残業しているのか・・・」とか残業多いことを指摘される際に「仕事量の分担おかしいよ」とイライラし、仕事に対する情熱を失っていきました。
  • 無駄に感じる仕事の多さ: 組織の階層が厚く、意思決定に時間がかかることが多かったです。会議も多く、結局何かやるにしても、進むスピードはとても遅く、全員が乗り気でない状態でした。誰が読んでいるのか?というような発行物なども無駄に多く、それに対し当たり前ですが小さなミスもダメなので、とても無駄な業務が多く感じていました。
  • 職場のストレス: 職場の人間関係も一因でした。先ほどあげていた働かないおじさんが多数生息しているので、うんざりする上、その方の市民対応が招いたトラブルを処理しなくてはいけなかったり、マイナスしかありませんでした。そういった人材の退職金や給料のために自分の残業がつけられない理不尽さと、平然と何もせず、何かすればトラブルを起こすようなおじさんと働くのはとてもストレスでした。
  • 住民のストレス: 公務員にとってのお客様である住民との人間関係も一因でした。公務員に対して住民はカスタマーハラスメントになりやすいです。他の民間サービスであれば、嫌なら他に行けばいいという道理もありますが、公務員はそうは行きません。そこもわかって何時間もしょうもないことで責め立てる電話をする方や、フロアで大声を出す方などがいて、とてもストレスでした。

辞める決断をした理由

これらの状況が積み重なり、次第に「このままで良いのか?」という疑問が強くなってきました。具体的には以下の点が決断の理由となりました。

これらの状況が積み重なり、次第に「このままで良いのか?」という疑問が強くなってきました。具体的には以下の点が決断の理由となりました。

  • プライベートとのバランス: 公務員の仕事は安定していますが、定時あがりの土日休みではなかったです。長時間労働や休日出勤、日々のストレスで休日も気が重く、寝てばかりだったので家族や友人との時間が減ってしまいました。帰宅後や休日に寝てばかりの様子を妻や娘に見せ続けるのも辛かったです。
  • 自分の特性と職の適正:私は内向的で、長時間人と付き合うととても疲れてしまうことに働き出して気づきました。なので、毎日同僚も含め多くの人と長時間仕事をするということ自体が辛いことでした。環境を変え、自分なりの働き方(生き方)を模索する必要があると思いました。
  • 自由に暮らす夢: 元々自分は、高い給料などよりももっと柔軟で自由な環境が欲しかったのだと感じました。自分の夢を追い求めるためには、今の環境からいつかは飛び出す必要があると思いました。

辞めるための準備

公務員をいざ辞めようと思ってもなかなか勇気は出ませんでした。安定思考がゆえの公務員の選択であったため、なかなか辞めるという勇気が出てきませんでしたが、一生この仕事をすることに希望が持てなかったので、少しずつ準備を始めました。

  • 月々の生活費の洗い出し:3ヶ月ほど、家計簿をつけてざっくりと自分たちがどのくらい生活費にお金を使っているのかを把握してみました。私自身は節約が好きで、固定費も抑えていたため、最低限の生活費15万円ほどで、一般的にはかなり低い水準であることが明確にわかりました。
  • 必要資産の検討: インフレ・コロナの影響でしっかりと見積もることは困難でしたが、どのくらいの資産があれば退職をイメージできるかということを考え、世帯で5,000万円という目標をかかげ、インデックス投資を中心に積立投資を行いました。運が良かったため資産も右肩上がりとなってくれたためありがたかったです。
    退職を決断する際には少し届かない段階でしたが、妻の事業がカタチになってきたのもあり退職に踏み切りました。
  • 事業をもつ: 私自身は公務員なので副業はできませんでしたが、妻が自営業をスタートし、給与収入以外の収入を得る方法を模索してくれました。そのおかげで、雇われてしか収入が得られないというイメージから、自身でも事業収入が得られるかもしれないという気持ちの変化も退職を踏み切る大きな要因となりました。

辞めた後の生活

公務員を辞めるという決断は、当然ながら大きなリスクを伴い怖かったです。しかし、辞めた後の生活は自由で思ったよりなんとかなってます。

  • 新しいキャリアの模索: 妻の事業に自分の興味やスキルを活かせる方法を模索しました。元々分析や数字を扱うことが好きだったので、その部分で妻の事業のサポートを始めたり、生成AIを使って簡単なプログラミングっぽいことをやってみたりする機会を得ました。
  • プライベートの充実: 自分の時間を取り戻すことで、家族と休日に遠出したり、新しい趣味を探すためにネットで募集しているイベントに参加してみたり、共通の価値観を持つ方とお話しする機会を作って、プライベートを充実させることができました。
  • 自己成長: まだまだ、拙いスキルばかりですが、新しい環境で色々試していくことで、前職では身に付かなかっただろう新しいスキルや知識を習得することができました。現在の事業以外にも新しく何かやってみたいという精神的な余裕も出てきたと思います。

最後に

公務員を辞める決断は簡単ではありませんでしたが、結果として自分にとって最善の選択だったと感じています。安定した職業を手放すことには当然リスクが伴いますが、私自身は不快な状況をずっと耐え続けることの方がリスクだと思い決断しました。レールから外れることは勇気が必要です。私の場合は、お粗末ながらも自己理解と辞めるための準備がその勇気を後押ししたと思っています。
もちろん誰もが辞めた方がいいとも思ってはいませんし、公務員として日々頑張っている方(働かないおじさんは別ですが笑)を心から尊敬しています。


同じような悩みを抱えている方々にとって、この経験が少しでも参考になれば幸いです。

読んでいただき、ありがとうございました。

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